月々コミコミ1万円で新車に乗れると話題のカーリース。
あなたも広告やチラシで見たことがありませんか?
なぜそんな悪質な広告が許されているのでしょうか?
本当に月々1万円で契約できるカーリースはないのでしょうか?
この記事では、月々1万円カーリースのカラクリを徹底解説しながら、本当に1万円台で契約できるカーリースをご紹介していきます!
この記事の目次
悪質!新車月々1万円カーリースの正体
新車が月々1万円カーリース。
これがかなり問題になっていて、チラシ広告に騙されて契約に失敗してしまった人が消費者センターに駆け込み、あまりにひどいのでカーリースの管理組合が異例の是正勧告を出すほど。
問題になっている広告

JALA(日本自動車リース協会連合会) が、お客様を勘違いさせるような表示をしないよう今も注意し続けている状況です。
それでも、あの手この手でボーナス払いがあることを上手く誤魔化して広告を出し続けている会社が多いです。
今回は、偽1万円カーリースの広告を出している会社を暴露したいと思います。
偽1万円リースを展開している会社 | |
---|---|
オリコオートリース(コアラクラブ系列) | リースナブル |
軽自動車.com | オートバック まる乗り |
フラット7 | コスモスマートビークル(楽天、Yahoo!ショッピングのみ) |
ニコノリ | カーコンカーリース |
偽1万円カーリースを出している会社の共通点
実は、こうした売り方をしている会社には共通点があります。
意外な共通点

これには理由があります。
実は、最初に月々1万円で新車に乗れると言い出したのは
コアラクラブを展開するオリコオート―リースなんです。
オリコオートリースに設立準備段階から参画したオリエントコーポレーションの小斎博樹・自動車統括部長は「最初の3~4年は非常に苦労した」と振り返る。だが、2016年に潮目が変わる。「新車の軽自動車をボーナス併用払いにして、自動車税や車検代などの車の維持費を含めて、月々1万円で新車に乗れるという商品設計がマーケットに受け入れられた」(小斎部長)。自動車の性能向上で平均使用年数が延びており、5年が中心だったリース期間で7年の契約が浸透してきたことも、1万円というリース料設定に追い風となった。(東洋経済オンライン)
コアラクラブはネット申し込みに対応していない、実店舗だけのサービスです。
それで上手く集客をして台数を伸ばしてきたので、各社が「やってもいいんだ」とマネをしているのが今のカーリース業界です。
しかも、地方の情報に疎い世代を狙った悪質な広告にも関わらず、今も展開している店舗が多いのが問題になっています。
新車月々1万円のカラクリとは
本当に悪質で、カーリースが怪しい、高いと言われている原因にもなっている月々1万円の売り方。
カーサブ!では、偽1万円カーリースを徹底的に否定するために、すべての手口を公開します。
手口その1.ボーナス払いで回収する
1つ目は、月々1万円と言っておきながら、実はボーナス払いが年に2回。
それも7万円~10万円ものボーナス払いを加算させることで回収する方法です。
(1万円+ボーナス払い=支払額)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1万 | 1万 | 1万 | 1万 | 1万 | 11万 | 1万 | 1万 | 1万 | 1万 | 1万 | 11万 |
広告が本当なら年間12万円の支払いで良いはずなのに、実際には年間で32万円も支払う必要があります。
200万円のクルマをカーリースする場合
総支払費用200万円 ÷ 7年(84か月)=月額:23,800円
本来は200万円のクルマをカーリースするなら、月額23,800円を7年間、毎月支払う必要があります。
ですが、夏と冬のボーナスの時期だけ
支払を多くすることで毎月の支払金額を下げることができます。
ボーナス払いを含めて支払う場合
毎年2回、+5万円
5万円 × 7年(14回)=70万円
ボーナス月以外の支払額
(200万円ー70万円) ÷ 7年(84か月)=月額:15,400円
このように、ボーナス払いの金額を上げれば上げるほど、普段の月の支払は下がっていくことになります。
こんな表記にご注意ください!!
(出典元:月々1万円の新車一覧 | カーリースなら定額ニコノリパック)
手口その2.契約時に頭金を入れる
本来、カーリースは頭金0円で契約できるのですが、月々1万円にするために頭金を要求してくる業者もいます。
頭金の有りなしを比較
- 頭金なし
200万円 ÷ 5年(60か月)=月額:33,300円 - 頭金あり
(200万円 ー 30万円) ÷ 5年(60か月)=月額:28,800円
手口その3.残価設定を上げる(リスクを上げる)
カーリースには残価設定という値引き方法があります。
この値引きも、月々1万円リースのおおきな仕掛けの1つです。
5年後、7年後の車の値段をリース会社が予測し、契約終了時にリース会社はその値段であなたから
車を買い取る予定を立てます。
どうせ買い取るから、その分車両価格を最初から値引きしておくねというものです。
- 残価設定なし・・・
200万円 ÷ 5年(60か月)=月額:33,300円 - 残価設定あり・・・
(200万円 ー 30万円) ÷ 5年(60か月)=月額:28,800円
残価設定をして値引きをいれた方が、月々のリース料は安くなるわけです。
そして5年後のリース契約終了時に車を査定して、予想した価格との差を調べます。

(画像出典元:カーサブ!)
市場価格が上がっていればあなたにお金が返ってくることになります。
逆に、市場価格が下がっている場合は契約終了時にあなたに不足分を支払ってもらいます。
カーリース会社も長く使ってくれたあなたと最後の最後に揉めたくはありません。
まともな業者なら、あなたに残価リスクがないような値引きを設定しています。
しかし、1万円リースを実現するために無茶な残価設定をする業者もいます。
嘘のような本当の値引き交渉
あなたに契約させるために、審査会社にリスクのある方法をごり押ししてくる業者もいます。

車販売店
あと少し安くすれば契約できるんだ!なんとかしろ!!
でもこれ以上安くするなら残価設定を上げるしか…お客様のリスクになってしまいますよ

審査会社

車販売店
そんなものは何とかなるんだから大丈夫だ!とにかく契約!売り上げ!!お客が逃げたら責任とれるのか!!
契約終了時に清算金がでる可能性が高いのに、あなたと契約したいため販売店は無理やり値下げをしてしまいました。
嘘のような話ですが、こんな無茶をしている業者は普通にいます。
ごく一部ではありません。普通にいます。
業者が契約させるためにリスクをあなたに負わせているのに、いざトラブルになっても知らぬ存ぜぬができるので悪質ですよね。
これも、実店舗系のカーリース業者で頻発しています。
本当に月々1万円台で利用できる優良カーリース
そんな悪質店舗と契約しなくとも「オリックス・カーリース」と「おトクにマイカー 定額カルモくん」なら実際に1万円台の車が常時20種以上用意されています。
しかも、残価設定はなし!
正当に値引きをして1万円カーリースを実現しています。
オリックスは業界1位だからできる大量仕入れによる値下げ

オリックス・カーリースはカーリース業界でのNo.1の実績なんです。
中古車に関しても自社のレンタカーやカーシェアリングで使っていたものなので、安定して状態の良い車を供給できることも値段が安い理由です。
おトクにマイカー 定額カルモくんはネット完結型だから安い!

おトクにマイカー 定額カルモくんは実店舗をもっていないネット完結型のカーリース会社です。
ライフメット生命のようなネット型の保険など、人件費が安く済むものは基本的に格安にできるということです。
まとめ
1万円リースの正体について、最後におさらいです。
- 実際は月々1万円だけでは新車に乗れない
- 色々な手口を使って契約させようとしてくる
- 1万円台で乗れる優良カーリースはごく一部だけ
実際にお得な方法とは言えませんが、個人向けのカーリースの認知度をよくも悪くも広めた広告だったということです。
あなたがもし予算の関係で安く契約したい!
というのであれば選択肢としては「オリックス・カーリース」か、「おトクにマイカー 定額カルモくん」の2択です。