カーリースビジネスは儲かる仕組みは?企業が続々参入する理由

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2018年に入って『カルモ(公式)』や『スマートドライブ(公式)』がカーリースサービスを一斉に開始しました。

2019年もその勢いは変わらず、国産車だけでも30社以上がカーリースを開始しています。

日本は、車の需要が人口の減少に合わせてゆるやかに下がっているのに、なぜ車業界に打って出る会社が増えたのでしょうか。

その理由をまとめてみたいと思います。

カーリースはまだサービスが成熟していない(ブルーオーシャン)

カーリースというサービスはまだまだブルーオーシャンと言われています。

経済用語で『まだ荒らされていない、キレイで、魅力的なサービス』のことをそう表現します。

約10年前にオリックスやオリコ、ジャックスなどのクレジットカード系列の会社がこぞって参入したことで一気に世間に広まりました。

さらにここ数年は、コスモ石油が運営する『コスモスマートビークル(公式) 』が女優の佐野ひなこさんを起用したCMでさらに広まりましたね。

徐々に差別化がされてきている

そして参入企業が増えたことで、やっと独自サービスなど特徴的なものが少しずつですが登場しました。

コスモスマートビークル

利用者のガソリン代を安く、そしてガソリンスタンドでメンテナンスを受けられるというワンストップ型サービスを展開しています。

定額カルモくん

最長11年という長期契約で、月々の支払額を限界まで引き下げました。
セカンドカーや若者に多く支持されるはじめてのカーリースとなりました。

KINTO

トヨタが莫大な予算で2019年に参入したカーリースサービス。
サブスク型という新しい触れ込みで、自動車任意保険もセットという便利さを実現。
しかし、価格の高さから台数の伸び率については課題あり。

NOREL

ノレルは長期契約が前提のカーリースで唯一90日経てば新しい車に乗り換えてもいいよ?という乗り換え放題サービスを始めました。

事業者から見ると長期契約は魅力的

いろいろな追加サービスをしたいのはわかるけど、なんで車?いまさらじゃない?
そう思っちゃいますよね。

そこには長期契約というあま~い蜜があるんです。
そうですね…イメージとしては携帯電話業界が近いでしょうか。

ドコモやau、ソフトバンクで契約している場合、最近はドーナツが無料などのサービスがあったり、一緒にWi-Fiを契約したらipadをサービスしますよ!

なんて聞いたことありますよね。

カーリースも同じです。

車を借りてもらう売上とは別に、車検やメンテナンス代が月々に含まれていれば提携工場にもお金が入ります。

工場はカーリースならお客さんを逃さず長期間、自分のサービスで囲い込みができる!と気付いてきています。

そして、車検に来てくれたお客さんにカーリースをすすめます。
風が吹けば桶屋が儲かるわけです。

カーリースは、リース会社と工場、車のメーカーそれぞれが長期契約のお客さんをゲットできるWin-Winのサービス

コスモMyカーリースのなら、ガソリンを割引してでもコスモ石油で入れてもらえればその分儲かりますよね。

『本質』は車を借りてもらうサービスですが、
そこにプラスするサービスにビジネスチャンスが転がっているというわけです。

追い風は試乗せずに車を買う人が増えたこと

カーリースの特徴として、一度も店舗にいくことなく契約ができるというメリットがあります。

車選びは、いくつかのディーラーをまわり、試乗をしながら走行性を確認しながら決めるのが”当たり前”の
ビックイベントでした。

最近では走行性より安全性が重視されています。

自動ブレーキ搭載車など、安全性を確保するような機能が増え、走行性を確認の試乗をするメリットが減ったわけです。

車好きな人からすれば、自分より知識のない人間に営業されるよりは自分の目利きで決めた車が欲しいでしょう。

女性であれば、カモにされていらないオプションまで追加させられ、嫌な思いをすることもなくなります。

ネット完結型なら店舗をかまえる経費を削減しながら、車という大きな価格のものを提供することができる。

しかも長期でサービスを受けてくれる顧客をゲットできるとなれば、いろいろな会社がカーリースに取り組んでも不思議ではありませんよね。

新車販売は理想の商材、蜜の味

中古車カーリースもありますが、多くは新車カーリースに参入します。

中古車のほうがさらに安くできるのに、なぜ新車にこだわるのでしょうか?

中古車はめんどくさい

中古車は状態の良し悪しや、車種の人気度によっていつまでも在庫として残ってしまいます。

しかも中古車はどんなクレームがくるか、新規参入の会社が予測できないものがあります。

新車であれば納期までは時間がかかるものの、在庫を持つ必要はありませんし、何かあれば100%メーカーのせいにできるので楽、というわけです。

無在庫OKで高単価なモノというのは、ネット販売の業者が常に探しているお宝商材、蜜の味というわけです。

まとめ

なぜカーリースサービスに参入する会社が増えているのかをまとめました。
最後におさらいです。

  • まだサービスが成熟していないので差別化がしやすい
  • お客さんを数年に渡って囲い込みができるメリットが大きい
  • 使う側の価値観の変化
  • 新車は無在庫OKで高単価で需要がある夢の商材だから

なんだかゲスい感じのまとめになってしまいましたが、競争の激しくなるサービスであると思います。

新車の軽が月々一万円(ボーナス払いあり)が話題ですが、ネットではボーナス払いなしでも一万円台になる、サービスも増えてきています。

もしかしたら損保会社が参入して、カーリースでは必須級の自動車保険がついても月々三万円くらいのプランが出るかもしれません。

追記:
※2019年にKINTOが登場し、専用自動車任意保険がセットになったプランが登場しました。

駐車場大手が駐車場つきでカーリースを提供するかもしれません。
不動産会社が参入してお家のローンの値段はそのままで新車のリースもつけます!なんてやるかもしれませんね。

【2020年4月追記】
記事を書いた当時は2018年でしたが、当時予想していたサービスはほとんど実現しました。

銀行の借り換えでもいけそうです。

今後、参入する会社が増えること間違い無しのカーリース業界。
注目して便利にお得に活用していきたいですね!

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